今回の情報交換会では、片麻痺当事者さんの愛ある「喝!」が入りました。
「脳卒中で麻痺してしまった手は、確かに動かしたくても動かせないわけです。
でも、その手は切断されて失っているわけではないでしょう?ちゃんとみんなの腕として存在しているんですよ。
みなさんがご飯を食べてるのを見てるとね、麻痺した方の腕の存在なんか忘れて、机の下でダラーンとしてはる。それじゃあアカンのです。
ちゃんと手はあるのやから、机の上に置いてあげて。麻痺した方の手も忘れずに、ちゃんと意識してあげないと。」
麻痺手は日常で使う機会がなかなか無いため、リハビリに苦戦される方も多いです。
でも、麻痺手の存在を忘れてしまう事が、リハビリを大幅に遅らせる原因でもあると思います。
愛ある喝に、その場にいた片麻痺当事者さんは、慌ててテーブルの上に麻痺手を乗せていらっしゃいましたよ。
麻痺手を日常のほんの少しの時間でも使える工夫、そして麻痺手を意識できる工夫をしていきたいですね。